春の色

今の仕事を始めたばかりの頃。歌会の生徒さんに、白桃緑ひしもちカラーの茶菓子を「桃日和です」と言って出したら、

 

「この時期、きっとこれが残り雪、これが桃の花、これが若葉よねえ。もう春やねえ」

 

と返ってきた。見慣れた色の取り合わせながら、その意図を考えることのなかった自分にはじんと響いた。こういうことに自然と気付けるのが余裕なんだろうな。今日もその生徒さんの詠んだ歌が音になるのを聞きながら、月並みにこの仕事を通して得たものの多さに感じ入っていた。


その後は鴨川デルタでピクニック(?)を…。
友人とサンドイッチと若葉が、図らずもひしもちカラーになっていることを確認して思わず笑ってしまった。

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春の訪れを告げる色!!月並みに京都を去るのが寂しいと感じる日々だ